在宅ワークを快適にする「スタンディングデスク」について、自作した経験を踏まえて導入手順を惜しみなくお伝えします。
在宅ワークの現状と課題

座りっぱなしによる問題
在宅ワークを始めた当初は、通常の座る机で仕事をしていました。

しかし、次第に問題を感じるようになりました
通勤がないことによる運動不足

最大の課題の一つが運動不足。
通勤時の歩行や階段の上り下りなど、普段何気なく行っていた運動が激減してしまいます。

私の場合、以下のような変化がありました
スタンディングデスク導入のメリット
この状況を改善するため、スタンディングデスクの導入を決意。

実際に使用して感じたメリットは以下の通り。
身体面のメリット
仕事面のメリット
市販品vs自作の比較
市販のスタンディングデスクを調査したところ、いくつか課題がありました。

- 高価(5万円以上)
- サイズが限定的
- デザインの自由度が低い

そこで、自作を決意しました!
スタンディングデスクの作り方

事前準備
1.作りたい机のイメージを固める
自分の理想に近い机のイメージをネットなどで探します。

私の場合は以下のようなデザインでした

必須条件は以下の4つとしました。
- ディスプレイの高さは目と同じ
- キーボードは肘が直角になる高さ
- 移動可能
- 天板が折り畳める(移動の際にドアを通れるように)
2.設計図を作る

「材料は何が必要なのか」「木材の長さはどのくらいにするのか」などを決めるために設計図を作ります。
できるだけ精度は高い方が出来上がりも良くなりますが、最初のうちはざっくりで大丈夫。
設計図を作るのが嫌になってやめてしまうよりは、多少失敗しても完成までいった方が達成感もあるし、失敗も含めてDIYなので楽しんだ方がよいです。
3.必要な材料を書き出す

- 天板用木材(1✕4) =10枚程度
- 足用木材(角材)=15本程度
- キャスター(移動用)=4つ
- 折りたたみ式棚受け金具 =2つ
(天板を折り畳める用にするため) - 木ネジ=多数
(※板の厚みを考慮して長さを選ぶ) - ニス =4本程度
- 塗料 =4本程度
(木材に色を付けるため) - ハケ(ニスを塗る用)=2本程度
- トレー =2つ
(ニスやペンキを付ける時に出す器)

電動ドライバーや電動ヤスリは、ほとんどのホームセンターで借りられるので、購入しなくても大丈夫です
4.材料の買い出し

材料は全てホームセンターで揃います
(木ネジ、ハケ、トレー、ニス、塗料などの小物は100均にもあります)。
もちろんネットでも購入できますが、木材を必要な長さにカットするサービス、運搬用の車の貸出、作業場の提供なども大体のホームセンターで行っているので、まとめて終わらせたい場合はホームセンターに行ってしまうのが早いです。


頻繁にDIYをしない方や、車を持っていない方、家で作業したくない方などはホームセンターの活用をオススメします
作り方
1. 木材をヤスリで磨く


電動ヤスリを使うと効率的でラクです
2. 足用木材(角材)を組み立て木ネジで取付け土台を作る
3. 土台に天板用板(1✕4材)を取り付ける

4. 天板に水平器を置き水平を確認

5. 足の先にキャスターを付ける

6. 再度、天板に水平器を置き水平を確認
7. ニスを塗る

8. ニスが乾いたら完成!

今回は費用を抑えるために天板用の板は1×4を使用しましたが、書き物をする場合は隙間がない1枚板がオススメ。

ニスを全体に塗るのは面倒なので、気にならなければ見えないところは塗らなくてもOK(気になってきたら後から塗ることもできるので)
自作メリット
多少手間は掛かりますが、それに見合うだけのメリットはあります。
身長に合わせた高さ調節が可能

市販のものは自分の身長にピッタリの高さがないことが多いため、必然的に昇降式を選ぶことになりますがグッと値段が高くなります。
その点、自作の場合は自分の身長に合わせて作ることができます。
満足感が高い
自分で作ったものが目の前にあることで、自信になり自己肯定感もUP。

毎日見るたびにニヤニヤしてしまいます(笑)

この感覚は市販品では絶対に味わえません。
自分で修理できる
自分で作ったモノなので、構造は自分が世界で一番理解しています。
ということは、壊れた場合どうやって直せばよいのか自分でわかるということ。

修理できるという自信があれば安心して使えるし、もし使いにくい箇所があれば修正することもできます

導入後は
以下の点に注意して使用し、自分の使いやすいように改善していきます。
使用時間

無理してやるより続けることが大事です
1日のうちの少しの時間でも立っていると、体を動かす機会も増えて調子が良くなってきます。

環境の最適化

使っていくうちにいろんな改善点が見えてきます
自分に合った環境を整えていくのは楽しいです。

運動との組み合わせ
- 簡単なストレッチ
- 昼休みのウォーキング
- 立ちながらのエクササイズ
座っている時よりも立っていた方が、気軽に体を動かすことができます。

休憩も兼ねた作業の合間のストレッチがオススメです

まとめ
- リモートワークでの座りっぱなしは、腰痛・肩こり・集中力切れの原因になる
- 通勤が無くなると運動不足に
- スタンディングデスクの導入は、慢性的な運動不足や肩こり・腰痛などの対策になる
- 自作はコスト面・カスタマイズ性・満足度でメリットがある
- 長時間の使用は避け、徐々に身体を慣らしていくことが大切

ご自身の働き方に合わせて、より良い環境づくりを目指してみてください

コメント